8年間続けた不妊治療を辞めてから約2年。
8年間の中で、妊娠反応が出たことは一度もなく
色々検査もしましたが、不妊の原因は全く分かりませんでした。
不妊治療中は、
親戚に会うのが本当に嫌→恐怖になり
お盆やお正月の近くになると、
動悸がするのです。
お葬式など、どうしても会わざるおえない状況で
行こうとすると、胸が苦しくなったり
涙が勝手にあふれ出て、吐き気をもよおすほどでした。
不妊治療を終えた今でも
多少よくなったものの
親戚に会うとなると動悸と
自分の体が心臓になったようドキドキが全身を駆け巡ります。
もう十分な大人なのに、なんでこんな気持ちになるのか
自分を責めてしまうこともあります。
ですが、
この動悸と吐き気
自分の実家や親戚のみで感じるもので
夫の実家に帰るときには感じません。
この違いは何なのだろう。
不妊治療が終わった今でも動悸がするのはなぜなのだろうと知りたくなりました。
まず、夫の実家に帰る時に
動悸や吐き気を感じず楽な気持ちでいられるのは
はっきり理由が分かっています。
義母からは、一度も子どもが出来ないこと
いないことについて聞かれたことがないこと。
夫の母は、シングルマザーで義父は夫が小さい頃に失踪してしまっていません。
私達の結婚後、新聞で義父が亡くなったことを知り
引き取りてがいない義父の為にお墓をたて
私達は、お失踪した後亡くなった義父のお墓詣りをしています。
免許証だけが唯一顔のわかる写真です。
身体の弱い義母なので
一人で子供二人を育ててきたのは大変だったと思います。
夫も、こどものころは何日もごはんが食べられないのが普通で
中学高校の頃は、おなかがならないように
ベルトを一番小さい穴までギューッとしめて
授業を受けていたそう。
そんな、波乱万丈な生活を送ってきた義母からは
「子供まだなの？」
と言われた経験が
一度もありません。
合わせて、義母の姉もすぐそばに住んでいるのですが
叔母からも一度も子供のことについて触れられたことがありません。
夫の親戚の結婚式があった時に
親戚が新郎新婦に
「次は子供だな！」
と言った時
叔母が
こどもなんて、できたってできなくたってどっちだっていいんだよ。
健康で暮らせるなら、それだけで十分だよ。
と親戚たちに向かって言いました。（叔母が80代で一番年上です）
（自分たちにも言われたような気がして、すごく嬉しかったのを覚えています。）
義母も、苦労してこられたかたなので
健康で暮らせればそれだけで十分。
とよく口にしていて
私達に、子供のことや暮らしのことに関して一切何も言わないし、聞いてこない。
そんな夫の実家だから
心にバリアをはらなくても
動悸がせずに帰れるのだと思います。
では、
私の実家はというと
早く子供を産んで、親孝行しなさい。
早く子供を見せて、親孝行してよ。
一人くらい子供を産まないと、一人前にならない。
一番、祖母にお世話になったのはあなたなんだから
早く孝行してあげなさい。
子供を産んで顔を見せるのが親孝行
子供を産んで一人前
何度も親や祖父母から言われるうちに
子供が出来ない、自分はダメなのだと
どんどん自分を責め自己肯定感が少なくなり
人に会うこと自体が怖くなり動悸がするよういなりました。
不妊治療を始める前までは人とのコミュニケーションをとるのが好きだったので
ずっとサービス業についていましたが、正直今では考えられません。
でも、不妊治療をやめてから2年もたつのに
今でも動悸がするのは
何故だろうと第三者の目で見る自分が出てきました。
それで、先日
親戚が実家に来て一緒にご飯を食べるという話があり
その話を聞くだけで、動悸がしたのですが
でも、不妊治療を辞めた今
親戚や親から子供のことは言われることもないのに
何故、まだこんなにも会うのが怖いのか
知りたくなり、
その集まりに胸が苦しくなりながら
あえて行ってみることにしました。
続く
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