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将来が不安な日でも、午後を静かにやり過ごしていた話

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仕事や作業を、いったん止めたあとの時間が、いちばんつらかった。

手を動かしている間は平気なのに、区切りがついた瞬間、頭の中がざわつく。

 

 

人と比べ始めるのは、だいたいいつもこの時間。

同年代の人の働き方や、収入の話。

うまくいっていそうな暮らしを見つけては落ち込む。

だから、午後はなるべく考えすぎないようにしていた。

というより、考えない工夫をするようになった。

 

 

SNSは閉じて、本を少し読む。

読むのはエッセイ。

小説は夜に読むもの、と自分の中で決めています。

エッセイは、数ページでいい。

誰かの暮らしや考え方を、そっと借りるような感覚。

読み終えたあと、少しだけ気持ちがほぐれる。

 

 

以前の私は

今日は何も進んでいない

このままで大丈夫なんだろうか

そんなことばかり考えていました。

 

でも今は思う。

今日をちゃんと終えられれば、

それで一歩前進している。

 

 

夕方になって、ゆっくり肩までお風呂に浸かる。

この時間が、私にとっての区切り。

「ああ、今日も一日、ちゃんと乗り切った」

そう思える瞬間。

 

 

 

 

 

何かを成し遂げた日じゃなくてもいい。

将来の答えが出なくてもいい。

今日を終えられれば、それで十分。

 

 

そんなふうに考えられるようになってから、

午後も、夜も、少しずつざわつかず静かになっていった。

 

 

 

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