確定申告の時期になると、毎年ほんの少しだけ、10年前の自分を思い出す。
会社を辞めて、自営業として働き始めたばかりの頃。
今はもう、帳簿も申告も「季節の作業」になっているけれど、
あの頃は、何もかもが怖かった。
紙1枚を出すのに、何日も迷っていた
開業届。
たった一枚の紙なのに、出した瞬間に人生が決まってしまう気がして、何日も悩んでは手が止まっていた。
失敗したらどうしよう。
収入がなくなったらどうしよう。
戻れなくなったらどうしよう。
今思えば、ただの手続き。
でも当時は「覚悟そのもの」だった。
「青色申告」という言葉に、心が引いた
青色?白色?
65万円控除?
帳簿?仕訳?
意味がわからない以前に、
知らない世界に足を踏み入れる感じが怖かった。
調べても、調べても、正解が見えない。
聞ける人もいない。
ひとりで決めるしかなかった。
それでも、怖いまま進んだ
今は、何にあんなに悩んでいたのか、正直はっきり思い出せない。
でも、ひとつだけ覚えているのは、
怖いまま、進んだこと。
完璧じゃなくて、知識もなくて、
それでも「やってみる」と決めたこと。
一歩進んでみると、また違った扉が開く
10年経った今、あの選択は、
静かに生活を支えてくれている。
今、同じところで立ち止まっている人へ
もし今、
・開業届を出すのが怖い
・自営業になるのが不安
・お金や税金がわからない
そんな気持ちで動けずにいるなら、
10年後の自分はきっとこう思う。
「あれ、そんなに怖がることなかったな」って。
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